いとうたつこ作曲作品展
いとうたつこさんは本当の音楽家だと思います。
本当のって何?と言う話ですが、イメージとしては
昔の作曲家です。
有名どころではバッハもモーツァルトもベートーヴェンもシューマンも
ワーグナーもラフマニノフも皆、作曲をし、楽器を演奏し、指揮をし、また
ワーグナーに至っては文章を書く達人でもあり、オペラの台本も自分で書き、
果ては自分のオペラ上演のためだけに劇場まで造ってしまった(バイロイト祝祭劇場)。
いとうさんは作曲家でもあり、歌手でもあり、ピアニストでもあります。
あ、それに、トークにも絶妙な味があります。フライヤーの表に昨年の
コンサートの批評が載っていますが、正にその通り!と思います。
いま書いていてふっとお顔がよぎりましたが、
2017年に仲田が帰国してから、長町順史さんと言うピアノの名手(特にアンサンブルもの)
が亡くなったのを知り、驚きました。生前お会いするとお伺いしたい事が沢山あり過ぎて
質問攻めにしてしまいましたが、彼も大学はピアノ科で、その後より歌を理解するため藝大
の声楽科に入り、と言う経歴でした。晩年はソロ・リサイタルも意欲的に企画して、
「伴奏も良いけど、ソロピアノを弾くことが、自分のバランスとして良いんだ」
と言われていたのを思い出します。
振り返ると、仲田は学生時代、シンガーソングライターになりたく、作詞作曲をして
弾けもしないギターを買ってしまいました。イタリア留学中は伴奏に行った声楽の
先生に「歌を教えて下さい」とレッスンを受けました。帰国後は師匠の指揮に触れ
「指揮を教えてください!」と嘆願しました。
色々やる方が”自分には”合っているようです。
4月のコンサートでは、初めて”ソリストのアンサンブル”を入れたい、とのお話が
いとうさんよりあり、仲田が信頼する歌手4人にお願いしました!ピアノを弾きながらか、
または立ち上がらないといけないのか?指揮もする必要がありそうな匂いがします。
改装された王子ホールの新しい響きを味わいつつ、是非
音楽家、いとうたつこさんの世界を堪能してください!
お問合わせ:
いとうたつこ音楽デザイン 04-2950-7211(電話・FAX)
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